知らないと困るいろいろな申請書!
看板施工には、意外と知られていないのですが様々な申請書がございます。
今回は、看板施工するときに必要になる申請書について書いていきます。
いろんな申請書
ビル屋上にある広告塔・広告板、路面店にあるタワーサイン・ポールサイン、テナントビルにある突出し看板などは屋外広告物申請、道路占用許可が必要になります。
そして、そのほかにも工作物確認申請・構造計算書などが必要になる場合があります。
工作物とは
そもそも、工作物とはどのように定義されているのでしょうか。
建築関連の法律等で、門・塀・電柱・建物・トンネル・溝渠など、地上または地中に、人工的に製作し設置された建造物等。建築物については建築基準法に定義されており、建物は不動産登記法上の「建物」は建築物よりは対象範囲が狭くされている。
簡単に説明すると、『工作物とは6mを超える煙突、15mを超える柱、8mを超える高架水槽、2mを超える擁壁、4mを超える広告塔、広告板、装飾塔、記念塔など』です。
看板の高さ4mを超えるものはすべて工作物になり工作物確認申請が義務つけられています。建築基準法でも建築主は建築物を建築仕様とする場合確認の申請を提出し建築主事も確認を受け確認済書の交付を受けなければならないとあります。
構造計算書
構造計算書とは、建築構造物・土木構造物などの、構造計算の概要・仮定条件・計算式・計算結果などをまとめた書類になり、固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風荷重・地震荷重等に対して安全であり、また使用上支障のないことが証明される書類です。
看板についても看板の種類・一定の大きさを超えるものは構造計算書が必要になります。
2005年にもマンション・ホテルなどの構造計算書を偽装し大きな問題になった事件がありました。また最近は看板落下などの事故も起きています。
看板だからといって安易に考えないでください。
看板が企業の製品・サービス・収益・イメージ・ブランドを支えていくためには看板の安全の重要性は大きいです。
工作物確認申請が必要な看板
高さ4mを超える屋上広告塔・屋上広告板
高さ4mを超えるタワーサイン
高さ4mを超えるポールサイン
高さ4mを超える野立看板
高さ4mを超える突出し看板
各種看板の共通点は看板高さが4mを超えるとなっています。
高さ4mを超える看板はすべてにおいて工作物確認申請が必要となります。
工作物確認申請の注意点
防火地域などの場合は、屋上広告塔など屋上に設けるものは看板高さ3mを超えるものに適用されます。工作物確認申請が必要な条件は設置場所によって様々あるので要注意です。
また、既存ビルの屋上に広告塔を新設する場合も、屋上に重量物がドンと乗りビル自体の耐荷重を超える場合があるため、設計士への確認は必要になります。
タワーサイン・ポールサイン・野立て看板などで4mを超えるものは基礎が必ず必要になります。4m以下の自立系看板も基礎が必要です。その場合地耐力・風荷重などで基礎の大きさが変わります。「看板の基礎ってこんなに大きいの」びっくりされるぐらいの大きさです。掘削も重機を使用するため費用も高くなります。
突出し看板を設置する壁面は鉄筋コンクリート、ALCなど多種多様です。
ALCなどの場合パネル状の壁材のため4mを超える突出し看板に耐えれる耐力はありません。その場合鉄骨など構造躯体から取付用金具を新たに設ける必要がある場合もあります。
大型の看板の設置には十分にご注意を
看板は、お客様のご希望通りに設置すればいいわけではありません。
色々なルールがありその中で行わなければいけません。
看板設置までの流れとしては、工作物確認申請→屋外広告物申請→看板製作→看板取付となります。各種申請が下りてからの製作となるため看板完成までに時間が必要です。
いかがでしたでしょうか?
私もこの仕事をするまでは、こんなにも申請や許可があることを知りませんでした(´ω`)
看板一つ作るのにもこんなにもいろんな工程があることを少しでも知っていただければと思います。
看板・内装のことなら
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