今回は、この二つのデザイン制作する際のコツと注意点を書いていきます!!
箱文字・切文字
文字やロゴマークを立体的に加工した看板のことを、箱文字または切文字と呼びます。
箱文字はチャンネル文字と呼ばれることもあります。
プレート看板などの平面的な看板に比べ、シンプルながらも存在感のある印象を与えます。
違い
箱文字と切文字、どちらも立体文字と言われるものですが、製作方法と構造が異なります。
箱文字=中が空洞
箱文字とは、その名の通り『箱』のように中が空洞な構造をしている立体文字のことを指します。ステンレスや亜鉛、真鍮、銅などの金属を曲げたり溶接したりして製作します。文字の中の空洞部分にLEDを入れて文字の内側から発光させることもできます。
切文字=素材から切り出したもの
切文字は、アクリルやカルプボード、ステンレスなどの板材から文字の形に切り出したものを指します。壁から立ち上げて取付けることで立体感を出すことができます。
データ作成に必要なもの
二つとも必要なものは一緒です。
文字のサイズ
箱文字・切文字を実際に取り付けるときの実寸サイズが必要です。
看板業界では、立体文字の作成には文字の横幅サイズより文字の高さ(h)のサイズを指定することが多いです。取付けるときの実寸サイズでデータを作成してください。
文字間隔が分かる取付けの最終イメージ
箱文字・切文字は、文字がバラバラの状態で出来上がったものを、施工時に取り付け原稿を使用して一文字ずつ取り付けます。文字と文字の間隔が変わると、イメージもかなり違って見えます。取り付けたときの文字間が分かるように取り付ける配置で最終イメージのデータを用意する。
希望の文字の厚みのサイズ(分かればでOK)
希望の箱文字・切文字の厚み(d)があればお教えください。
看板デザインデータ作りに必須の事項ではありませんが、お客様とのヒアリングの段階であらかじめ文字の厚みに希望があればお伺いいたします。ちなみに、文字の高さ(h)に対して1/10サイズの厚み(d)が一般的に美しいとされています。ただし、切文字の場合は板材の規格で厚みが段階的に決まっているため、必ずしもぴったりの厚みで製作できるわけではありません。
デザインデータの作り方
文字のカットラインのデータ
箱文字・切文字のカットラインのデータをillustratorで作成します。
カットラインとは、機械で板材から文字を切り出すための刃が動くラインのことです。illustrator上では、【ctrl(command)+Y】でプレビューをアウトラインに変更させた状態で表示される線(パス)のデータを指します。
文字を入力してデータを作成する場合
実際に設置するときの実寸サイズでデータをつくります。
illustratorでテキストを入力し、フォントを設定したら、文字の間隔を調整します。
アウトライン化する前のほうが調整しやすいです。
文字間隔の調整が終わったら、文字をアウトライン化させてサイズを記載し、完成です。
手順としては、始めにテキスト全体を文字ツールのカーニングをオプティカルに変更して全体を整え、上記のショートカットを使って文字と文字の間を一つづつ調整していく感じです。
文字を線で太らせたときの注意点
細い書体やデザインに細いラインがあると、取付け用のボルトが取り付けられなかったり、機械で切れなかったりする場合があります。
文字線幅を若干太らせて調整する等の対処が必要になることがあります。
その対処方法として、文字の線幅を太くして調整した場合は、その太らせた線を分割・拡張して適切なカットラインのデータに変えることをお忘れなく!
立体的な完成イメージを想像することが大切
箱文字・切文字に必要なデータはカットラインのみでシンプルです。
データ上ではシンプルであるがゆえに、取り付けたときのイメージを想像しにくいかと思います。デザインデータの作成に取り掛かる前に実際に街で箱文字・切文字を見て出来上がりをイメージすることをおすすめします。
写真よりも実物を見たほうがいいです。
立体的な文字をあらゆる角度から見てみて、壁に映る影がどのように見えるか、また断面がどのように見えるかなどを観察してみるといいと思います。
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