前回、購買心理について書きました。
そこから具体的にどんな看板デザインにしたらいいんでしょうか?
というお話を書いていきます。
購買心理過程に合わせた看板デザインとは
看板を作成しようとされている方は「この看板ではこの段階をプッシュしよう」とある程度想定しながらデザインされると意図した看板の効果が得られるのではないでしょうか。
いくつか例を上げて段階に合わせた効果的な看板デザインの見せ方について考えてみましょう。
注目=看板でアイキャッチ効果を高める
目に留め、注意を向ける
まずは自分の店舗、商品・サービスを知ってもらうところから始まります。
看板で言うところのアイキャッチの部分ですね。
お客様に気づいてもらう必要があるのである程度大きなビジュアルやインパクトのあるデザインが必要です。
業種にもよりますが手っ取り早く注目を集めのに最適な宣伝ツールにのぼり旗があります。
その他、電飾看板などは光りますので暗くなってからよく目立ちます。
また、店舗様の工夫でA型看板などの屋外用のスタンド看板に回転灯を取り付けたり、クリスマスツリーに巻き付けるLEDのイルミネーションを取り付けている例などがあります。
電飾看板やA看板にいLEDなど、アイキャッチ効果を高めるアイディアだと言えます。
購買行動の起点となる注目フェーズは他のどの段階よりも大切であり、看板そのものが有効な段階だと言えるのではないでしょうか。
興味=関心ごとを表現する
関心を持ってもらう、興味を引く
せっかく気づいてもらった看板に興味のそそられることが書かれていなかったらもったいないですよね。では何を書いたら良いのでしょうか?
それはお店のターゲット層・ターゲット顧客を書けば良いのです。
狙いを決めてデザインします。
例えば「クセ毛でお悩みの方へ」とか、「子供服50%OFF」などターゲットをできるだけ具体的に書けば書くほど、当てはまる人の関心を引くことができます。
「お客様を狭めちゃうんじゃないの?」と思われがちですが「髪でお悩みの方へ」だけだとインパクトが弱いですよね、男性向けなのか、薄毛?髪型?などお客様も迷ってしまうので具体的に書くことには効果があります。
連想=使用シーンをデザインする
購入後の姿をイメージしやすいようにリードする
車のBMWのキャッチコピーに「駆けぬける喜び」というのがありますが、正しく購入後の新車のBMWに乗って街を、峠を駆け抜ける喜びをそのまま連想させる素晴らしいキャッチコピーですね。
この好例を参考にしつつ、看板=宣伝=店舗からお客様への売込みではなく、お客様の立場になって購入後のメリットを想像する手助けをすることがこの段階のお客様を次のステップ、「欲しい!」と思わせるために必要になります。
具体的に看板でPRする内容としては商品やサービス、価格そのものではなく「シーンを売り込む」形となります。この商品がある生活、このサービスがある状態をイメージさせることが大切です。
例えば、日本酒の販売店なら「いつもの晩酌が高級料亭に!?○○酒入荷しました」、お花屋さんなら「サプライズを送ろう、フラワーギフト承ります」、メガネ屋さんなら「メガネを変えて新生活」など看板を通じてその商品やサービスがある風景を連想させてお客様に具体的に商品の必要性や有効性を印象付けます。
欲望=購買力を高めるデザイン
欲しいと感じてもらう
この段階の心理状況のお客様を購買につなげられたら比較検討の段階に移行する前に購入していただけるのでお店としては良いですね。
でも通常の購買心理ではこの購買意欲は一旦、沈静化してしまいます。
高まったお客様の商品やサービスへの欲求を一気に購買につなげるためにはどのような手段が有効なのでしょうか。
ここで効果を発揮するのはセールやキャンペーンなどの期間限定の企画ですね。時間的制約を設けてお客様に考える時間を与えずにそのままの勢いで購入につなげていくことが考えられます。
押し売りなどの過度な接客、誇大広告はいけませんが、タイムセールや期間限定の企画はお客様の判断を早める作用があるのも事実です。
比較・検討=口コミやレビューで魅せる
他のお客様の感想や評価で商品を後押しする
目ぼしい商品が決まったお客様は本当にその商品で良いのか吟味するものです。
他の商品と比較をしたり他の店舗を調べたりして商品の検討をします。
誰でも損はしたくないので購入後に「しまったっ!」と思わないように比較検討します。
この段階のお客様に有効なのが他のお客様からのレビューや感想です。
商品やサービスを検討しているので今まで以上に商品・サービスに関する情報を求めています。看板や店内POPなどで他のお客様からの感想や口コミを取り上げることで購買者の背中を押すことができます。
信頼=看板で安心感を表現する
商品や店舗に確信を持ってもらう信頼は購買行動の直前
この段階のお客様にはお店や商品への安心感をPRすることが肝心です。
このフェーズはお客様と店舗の信頼関係を築く段階です。
小手先のテクニックよりもお店や商品・サービスについて真っ向からお伝えすることが結果的にお客様の信頼を得ることにつながります。
信頼して商品やサービスを購入していただくのであれば他のお客様の口コミやレビューやスタッフコメントを伝えることも大切です。
同様に実績があれば「おかげさまで○○台販売」や「地元で○○年のお店です」など数字的根拠のあるデータなどもお客様の信頼を得ることにつながります。
決定・行動=お客様にご購入いただく
おめでとうございます!
お客様に気づいてもらうところからスタートし、興味を引いて、シーンを連想して欲しいと思っていただいて、比較検討を乗り越えてお客様との信頼関係の上にお客様からのご注文をいただきました。ありがたいですね!
この良好な関係を長いものにするために次のステップがあります。
満足=アフターフォローをPRする
満足感を与え、リピーターにつなげていく
同じ商品・サービスでも全てのお客様が満足いくかどうかは分かりません。
使い方が分からずに楽しめなかったりしたらお店としても残念ですよね。
せっかく信頼して購入していただいたお客様と長くお付き合いするために必要なことはアフターフォローですね。
単に保証や返品対応というものではなくお客様が思った通りのものだったのかをお店は知る必要がありますね。
いかがでしたでしょうか?
今回はお客様の購買心理をくすぐる看板デザインというテーマで購買心理過程の8段階にスポットを当てて段階ごとに最適な看板のデザインについてまとめてみました。
皆様の店舗でも様々な看板やPOPなどの販促用品があるかと思います。
看板を含めた販促ツールがそれぞれ購買心理のどの段階を「受け持っているか」を確認されてみるのも良いのではないでしょうか。
「この看板はこの段階、このPOPはこの段階だな」と購買心理過程の8段階に合わせて見てみると店舗の中で表現しきれていない内容が見つかるかもしれません。
そんな時には新しい看板をご検討されてみてはいかがでしょうか。
新しい看板は単に宣伝場所が増えるというだけでなく、お店に新しい表情を与えることができます。
看板・内装のことなら
AGO グループへご相談ください。
048-711-1359
Comments